2009/01/20

アンコール遺跡群を自転車で巡る旅 3

目覚めるとどうやらもう
飛行機はカンボジア上空を
飛んでいるようだった。

下のほうを見てみるけれど
あまり光は見えない。

どんなところなんだろう。


次第に陸地が近づき
あっという間に飛行機は
シェムリアップ空港に到着する。

天気は曇り、気温は2〇℃

わかってはいたことだけど
カンボジアは暖かい。
ゆっくりとランディングする飛行機の中
英語のアナウンスを聞いて
まだそのことが実感できない私は
外の気温はそれだけ高いということが
不思議な気がしてならなかった。

向こうに見える空港の建物は
平屋で勾配のきつい切妻屋根。

規模でいえば多分八丈島の空港ぐらいだろうか。

福岡空港の国際線が
今は大きく感じられるぐらいに
とても小さな空港みたいだ。

そして飛行機は空港の建屋よりも
少し離れた所に停まり、
私達は近頃日本の空港ではあまり見かけなくなった
タラップを降りてカンボジアに入国した。

外に出た瞬間、暖かい。
乾季だとは聞いていたけれど
気温が高いせいだろうか、
その空気は湿気を帯びているような気がする。

同じアジア人でも
北のほうに住む私達と比べ
肌の色が黒い、現地の人達。

小さな空港の入国審査官の居る場所は
日本のその場所とは少し違い
一段高い場所に居る訳でもなければ
あまり閉鎖的雰囲気のある場所でもなかった。

入国審査官の居るカウンターが
東南アジアらしい色の濃い木材で出来ていて
なんとなくそれが印象的だった。

パスポートとビザと出入国カードと顔を確認し
それからいくつものハンコを押し
出入国カードは入国用のものだけが回収され
出国用のものはパスポートにホチキスで留められた。

それからもう一種類の用紙は
税関申告用のものだっただろうか、
それは回収箱が置いてあり
その箱の中に入れると外へ出た。


出口には沢山の、人、人、人。

観光客を迎えに来た運転手さん達で
外に出るといきなり「Taxi?」と
人が寄ってくる。

沢山の運転手さんが
めいめいに掲げるカードには
日本語で書かれたものや
日本でも著名な旅行会社のものが
かなり混じっている。

そんなことより出口を出るとそこは
オープンテラスのちょっとしたカフェで、
喉が渇いた私は早速一歩くんに
「ビール飲んでからにしよ。」
…と言ってしまうのでした(笑)。


え~と、カンボジアのビールは
どれどれ、この「Angkor」ってビールかな。

暑い。

ちゃんと気候にあった服を着ていれば
きっと涼しい夜更けなんだろうけれど
上着を脱いでいるとはいえ
真冬の国からやって来た私達の格好では
じりじりと汗ばむ。

大きな看板の
英語の上に大きく書かれたクメール語が
予想通りに全く読めない。

そして飲み始めて気づいたけれど
今日はビール飲みすぎ。
(↑今更気づくことが人としてオカシイ)


ここから始まる、シェムリアップでの日々。
これから一歩外に出て
初めてみるカンボジアという国(の一部だけど)。

なんだかわくわくして仕方がなかった。
夜だしまだちゃんとこの景色がわからないけれど
どんなところだろう、ここは。

そして12月に入ってから漠然と「行こう」と決めて、
ほんとうにここまでやってきたことが
実際にカンボジアの地を踏んでみて
改めて感慨深く感じられた。


ビールを飲み終わりタクシー乗り場に目を向けると
さっき「Taxi?」と声を掛けてきた男性が
そそくさとやってきた。

う~ん、面倒なことにならないといいなというか
ボラれないかなぁ~と
一瞬頭によぎったけれど
一歩くんがOKしたのでまぁいいかと思った。

タクシーは日本製。
トヨタのカムリだった。

「へぇ~カムリなんだ。」
そのきはまだ、シェムリアップの街は
カムリだらけだということを知る由もなかった。

そして、このタクシードライバーが
豪快に低速走行で
「1日25ドル、エアコン付きだし車はいいよ~」
と、英語でしつこく明日の営業してくるので
もう飲み過ぎだし面倒だし
英語はわかんないふりをしていたら、

空港→ホテルまで5ドルの料金だったはずなのに
降りるときには「一人5ドル」とか
有り得ないことを言ってきた。

でも入国したてに喧嘩をするのも面倒だし
チェックイン時からホテルの人に仲裁に入って貰うのも
このときはすごく面倒に感じて
うっとーしーので金で払って解決することにした。

ちきしょ。タクシーのオヤジ。

ちなみにそのタクシー会社は
シェムリアップ市内ではタクシーもバスも見る
メジャーな会社なんだろうか
車の側面にオレンジ字で電話番号の入っている
そういうヤツでした。

看板は信用にはならないということか。
まぁ中国でもそんなもんか。

お金を払ってから
もっと主張すべきだっただろうかと
ちょっと後悔してみたのでした。


ホテルは国道6号線に面する
クラス的には上の方のホテル。

ご丁寧にドアを開けてくれ
ニコニコしながら荷物は部屋まで運んでくれる。

この場合、チップが必要なのかな。
 
フロントマンもとても親切な人で
とても丁寧な対応だ。

そして通された部屋が
当たり前だけどビジネスホテルのツインとは
格段に違うぐらいに広い部屋で

思わず私は「広っ!」と言ってしまった(笑)。

クローゼットもばかでかく
家具類は多分ウォルナットだろうか、で統一され
窓はサッシではなく木枠の大きな窓
開けてみるとバルコニーにも
椅子が並べられていた。

洗面室の扉を開けると
正面に大きな洗面台、左にバスタブ
そして右側には洋式の便座と
全面ガラスの仕切りで区切られた
固定式のシャワーが備え付けられている。

「えっ、このつくりって
風呂にお湯はってシャワーはあっちってこと?
床がびちゃびちゃにならない?」

驚いている私をよそめに
一歩くんは冷静に
「中国の、俺が居るところもこういうつくりだよ。」

「シャワーもこんなガラス張りなの?」
「そう。」
「これって、お掃除する人も大変だね。」

どう考えてもこのガラスを拭き上げるのには
脚立がないと無理だよね、というぐらいに
洗面室の天井も高い。

なんだか私には
身分不相応なくらいの部屋だなぁと
少し恐縮してしまう程だった。


あれだけ飲んだのに
部屋に着いたら早速バルコニーの椅子で
外ビール(笑)。

あれだけ「マラリアが~」とか気にしていたのに
私は早速蚊に刺される。

「やべっ、早速刺された!」

あ~。
マラリアになったらどうしよう。
というか、今更だけど薬飲んだ方がいい?

…と思いながら
大きなベッドで私はそのまま眠ってしまった。


元々人よりもものすごく刺されやすい体質の私。
一歩くんには「蚊取りブタ」とまで揶揄されるほどの
二酸化炭素排出体質。

そりゃ、刺されないはずはないよなー(笑)。

ってか、わざわざ小さな蚊取り線香持ってきたのに
何で焚かずに外ビールなんて
無謀なことをしたんだろ。

先に気づけよ、
とまだこのときは思っていたのでした。


追伸:
忙しさにかまけ、きょうの今日まで
デジカメのデータをPCで見ることはなく
今日初めてみてみようとしてびっくり!

私の画像データはすべて壊れていることが
今更ながら発覚しました。

今はたちなおれない。
マジっすか。

あまりのショックで
これはもう一度写真を撮りに行くしかない。。。(笑)

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2009/01/19

アンコール遺跡群を自転車で巡る旅 2

アラームが11時に鳴り
私は車の助手席でぼやぼやしながら
一応化粧(笑)。

一歩くんは目覚めが悪く
いつまでもぐだぐだ。

スーツケースにしまうものはしまい
トイレにも行きたいし
まー早めに中に入って
ビールでも飲めばいいじゃん、

と思い、私達はさっさと空港に向かうことにした。

頭の中では早めに出国手続きを済ませ
免税店でタバコを買ってから
出発ロビーでつまみを喰いながらビールを飲む、
そういうイメージが出来上がっていたけれど
その考えは甘かった。

福岡空港国際線は違った。

「出発の2時間前には空港に来て下さい」
ではなく、
「出発の2時間前からでないと中には入れません」
だった。

しかもいわゆる「出国ラッシュの日」だろうと
激混みの空港風景を予想していた私達には
拍子抜けするぐらいに
空港に沢山の人は居ない。

これから海外旅行に行く日本人ではなく、
これから自国に帰る外国の人たちばかりで
カートには家具のような大物の箱や
カップヌードルの箱がぱつぱつに詰められていて

「買い物ツアーなんだろうか?」
なんだかそういう感じだった。

「とりあえずランチビールでも」
私達は一つ上のフロアのレストラン街に行ってみたが
こちらもまた、もともと大きくはない空港なのに
空きテナントの閉まっているシャッターが目立ち
営業していたのは3店舗だろうか。

これから先、国際線2本に乗るのだから
機内食も2回出る訳で
あんまりがっつり食べる気にもならんし
結局私達はレストランでの優雅なランチビールを諦め、
入口近くのベンチで缶ビールを飲んで
時間を待つことにした。

「国内線と国際線を別棟にしたのは失敗だったね。」
一歩くんがそう言っていたけれど
本当にそうだと思う。

私達の地元の空港、セントレア。

国内線と国際線が同じ建屋にあり
出発はどちらも3階、到着が2階で、レストランは4階。

羽田や成田、新千歳などのように
ものすごいショッピングモールを持つ空港ではないけれど
適当にこじんまりしていて、
実際に使うには使い勝手がいい。

ついでに国際線の見送りの際にも
国内線の搭乗と同じように
手荷物等の検査をするところの前まで
見送り客が行けるところも
個人的には結構気に入っている。

確かに、わざわざ建屋を離す必要は
使い勝手や実際の就航数を考えれば
全然なかったような気が。。。


などと考えたりしながら
ビールの追加を何回も買いに行き
やっと搭乗手続きが始まる時間となった。

大韓航空、福岡発ソウル仁川空港行には
気がつけば沢山の人が手続き開始前から
隊列を作っていた。

さんざん待っていたのに
ぼけぼけとその列の後ろに並んでずいぶん待つ。

一歩くんが手に持つ
「指差し会話帳カンボジア」に
前に並んでいたオジサマが気づき
私達に声を掛けてくる。

「カンボジアですか。」
「そうなんです。」

「シェムリアップはとても良いところですよ。
私も5・6回行ったけど。」

え!そんなにカンボジアに行っているオジサマ。
きっとツワモノだ。

よくよく話を聞くと休みを使って
ほんとうに世界中を旅しているみたいで

しかも高いお金は払わない。
ホテルも予約していかない。
日本語が話せればどこへ行っても大丈夫!
というものすごい人だった。

「今回も、レンタカーしか取ってないの(笑)。」
行先はニュージーランドなんだけど、と
同行の旅仲間のオジサマが笑う。

尊敬します。。。


そのオジサマ方との会話を楽しみながら
搭乗口の前で私達はまたビールを飲み
私達はやっと飛行機に乗り込んだ。

今日の山場はこの後の
仁川での45分間での乗り継ぎだというのに
もうすっかりたらふく飲み

しかも飛行機内でも一歩くんの
「”飲み放2本勝負”の1本目は短いから
ハイペースで飲まないと」の声に押され
1時間の飛行時間に
韓国ビールを全種類制覇し。


巨大な仁川空港では
免税店エリアをすごい早足で通過するつもりでも
ビールをたらふく飲んだ私達は
巨大な空港を歩きながらトイレに立ち寄り、
喫煙所を見つけてつなぎの一服をし。

で、
正直かなりぎりぎりな感じで
シェムリアップ行きの小さな飛行機に乗り継いだ。

多分、飛行機に乗ったのは
私達が最後だったと思う。

程なくして飛行機は飛び立った。
あっという間の韓国。


機内の「飲み放2ラウンド目」は
6時間という飛行時間に機内食も2食目
ということでずいぶん飲んだらしく
CAさんに「飲みすぎ」と軽く注意されてしまった(笑)。

ふたりで缶ビール8本を開け
あとはとっぷりと眠りにつく。

国際線っていいなー。
ビール飲み放題だもん。

なにか相当勘違いしている夫婦ですが
次に目覚めたらきっともうカンボジアだ。

寝過さないようにしよう。
(↑飛行機ではアリエマセン)


※必ずしも飲み放題とは限りません。NWエコノミーはビール有料でした。
広州→成田→ホノルル便では350ml缶が5ドルか、500円か、○○元、でした。

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2009/01/18

アンコール遺跡群を自転車で巡る旅 1

長く続いた内戦で放置されたままの
巨大な石造りの建物。

森の中にあるその建物の名前は
アンコールワットということを
私はTVで知ったと記憶している。

「行ってみたいなぁ…。」
漠然とそう思ってから随分と時間が流れた。
15年、いやもっとなのか?


「海外旅行」は
今のところ夫婦では行っていない私達。

まだまだ日本にも行ったことのない場所、
素敵な場所はたくさんあるし、
仕事の予定も流動的で
前々から旅を予定するのが難しくなってきていた。

国内旅行なら
飛行機でなくとも何とか行けるし
ビザの心配もないから
ふらっと行ける。

何となくそんなスタンスで居たけれど
12月のある日曜の夜
ふたりでTVを見ていたら
丁度マーシャル(という国)のことをやっていて
話は一気に飛躍した。
 
「こういうところにも行ってみたいぁ。」
「どれどれ、飛行機調べてみようか?
…あ~この年末年始は飛行機の日取りが悪いねぇ。」
「たまにはどっか、海外にでも行く?」
「私、アンコールワットが見たいなぁ。」
「カンボジア行くか!」
 
それからばたばたとキャンセル待ちを入れたり
ビザの申請をしたり
年明けから長期海外出張という
仕事的に絶対に休めない一歩くんの事情を考えて、
念のためマラリア予防薬を手に入れたり
私は予防接種を打ったり
12月は本当に睡眠すらままならない毎日だった。

一歩くんも昨今の景気で
会社から「残業禁止令」なるものが発動されたけれど
それはかえって忙しさを招くもので
毎日毎日早巻きで仕事をする日々で
帰宅をすれば真っ白な灰になっていた。

私は私で家で仕事をしているから
結局旅の手配をするのは真夜中のインターネット。
逆にそれが功を奏したのか
12月半ばの夜中の3時に
韓国経由のチケットが取れた。

ただし福岡発だけど(汗)。

各種カンボジア本もインターネットで手に入れ
ホテルもインターネットで予約した。
よく見るとカンボジア・シェムリアップには
日本語OKというホテルがいくつかあるけれど
逆にそういうところには予約を入れなかった。

かえって面倒な気がしたし。
コトバが通じないのは、旅としては
逆に楽しいかもしれない。

身振り手振りでアピールしたり
紙に書いてみたりして
気持ちが通じたときは本当に面白い。

残念ながら一歩くんも私も、
そういう喜びを経験してしまっていた(笑)。


こうして1年で一番忙しいはずの師走に
お互いにヘロヘロになりながら
年末の野望に向けて突き進んでいた。

世間より若干正月休みが早く始まる一歩くんに合わせ
私も年末の仕事の期限を区切った。

寝ずに仕事をやっつけたのに
出発当日にまた
『28日までに仕上げてほしいんですけどぉ☆』
というメールが来たときは
さすがにブチ切れそうになったけれど(笑)
そこはプロとして
完璧に仕事をこなしてから出掛けた。

正直PCの前で
「ふざけんなー!!」とか怒っていたけれど(笑)
間に合ったからよしとしよう。


出発の夜。

その日はTVでフィギュアスケートをやっていて
我が家にある小さいほうのスーツケースに
ふたり分の荷物を詰めると
ふたり食入るようにTVを見ていた。

実は福岡発は
帰国後の予定を考えると
私達には都合がよかった。

一歩くんは1月2日に
故郷宮崎での同窓会を控えていた。

けれども今晩はこれから
800kmの車での移動。

しかもすごく寒い。

雪降っていたらどうしよう。。。

…と思って、夜10時過ぎには
荷物を車に詰め込み
移動をし始めた私達だったけれど
そのカンは当たっていたのかもしれない。

『雪の為名神は通行止め』

名神を避け
伊勢湾岸道から初めての新名神を通るも
こちらも途中から大渋滞、

しかも激しく降る雪。


「下道降りようか。」
「どうなんだろうね。首都圏ナンバー多いけど、
スタッドレスとか履いてるのかなー。」
「フツー履いてないでしょう。」
「じゃ、降りたほうがいいかも。」

こうして途中から雪降る夜中のイチコク
(愛知的には“コクイチ”)爆走が始まり
それ以後渋滞につかまることなく
パスすることができた。

栗東からもう一度高速道路に乗り
ハイウェイラジオを聞いてみると
新名神の大渋滞は「ほとんど動かない」
という、渋滞情報としては
聞いたこともない表現がなされていた。

そこから先、山陽道から合流した中国道では
気温がマイナスという
高速走行では少々怖い夜明けを迎えたけれど
雪に降られることはなかった。

おかげで朝の8時台にはもう、
福岡空港の近くを爆走していた(笑)。

フライトは午後だっちゅーのに。


「早く着き過ぎたね。」
「早く着き過ぎた。」

「どーする?」

…と話していたら
一歩くん、そんな早朝に営業している
福岡空港近くの「餃子の○将」を見つけると
ウインカーを反射的に左に出して即直行。

「餃子と炒飯と豚キムチお持ち帰りで!」

さらに空港から一番近いと思われる
セブンイレブンに立ち寄り
朝から大量に缶ビール購入!

福岡空港近くの年末に一番近い土曜日は
まだまだ仕事の人が多いみたいで
出勤前の急いでいるお客さんで
ごったがえしていた。

そんな中で
カゴにビールを大量に入れ
レジに並ぶのはだいぶ恥ずかしかったけど
ずっと運転をしてくれた一歩くんは
達成感からか、それとも日頃の交代勤務のせいか
そんなことはへっちゃらだった。


福岡空港国際線の駐車場に車を停める。
とても大きな国内線のターミナルとは違い
福岡の国際線ターミナルは
とても可愛い、という表現が間違っていないぐらい
国内線とはずいぶん離れた
小さな建物だ。

車内に激しい餃子臭を漂わせながら思い出す。

そういえば
早朝に名古屋から福岡に着いて、
そこから高速バスに乗り佐世保まで行き
佐世保から小値賀に渡って野崎島に行くという
”名古屋→野崎島最速プラン”を実行し、
結局海が荒れていて佐世保の港で一日中船を待ったけど
全てが欠航で、

結局もう一度高速バスで福岡に戻り
夜中発の太古丸に乗ったという思い出。

あの時、福岡空港から佐世保に行くバスは
国内線ではなく国際線ターミナル前から出ていて、
国内線→国際線の連絡バスに乗り
着いた先のターミナルが国内線とはエライ違いで
たいそう驚いたものだった。

そうだ、そうだった。思い出した。
福岡の国際線はとても小さい。


なにはともあれ、とりあえずこれで
寝過さない限りは韓国までは行ける。

駐車場に車を停め
車の中で餃子と炒飯と豚キムチの蓋を開け
ビールも開けて乾杯した。

一晩中寝ずに渡った九州だったから
朝日が眩しいのも全然気にならず
ご飯を食べ終わると私達はそのままシートを倒して
ケータイのアラームだけは忘れずに爆睡。。。

途中、怪訝そうな顔をして
ウチの車を覗き込むオジサンの声で目覚めたけど
そんなことはどーでも良かった。

文句あるか、夜中じゅう走って来たんだ。
車のナンバーを見ろ、他県も他県、
他の島から来たんじゃい。
 
…と、眠いイライラで思ったかもしれないけれど(笑)

とにかく私達は、
名古屋や成田では大概
国際線の搭乗の際は出発の2時間前までに
空港に来いという事例を守り

それまでは眠ることにした。

ここまででも結構達成感。
でも、ここはスタート地点。。。

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2009/01/13

Re:Theレストラン・シェムリアップ

土曜日、多忙な暮らしの合間を縫って
一歩くんが画像を送ってくれた。

前の記事で
『Theレストラン・シェムリアップ』と
私が表したお店での
帰国前の記念写真。

Photo_2


よくよく見ると
カウンターの左にあるビールサーバーは

Photo_3
(拡大画像)
アンコールビールです。( ̄ー ̄)ニヤリ

そして私が手に持っているのも

Photo_4
(拡大画像)
アンコールビールの
コースターです。( ̄▽ ̄)
(コヤツは日本にお持ち帰りしました)

缶ビール・瓶ビールとも
一歩くんが写真を撮ったはずですが
それはまた状況しだいということで

一歩くんが帰国した後ということで。


『暑い国のビールは薄いだろう』
何となく、そういう先入観を持っていた私達ですが
実際は違いました。

でもよくよく考えてみれば
広州で飲めるビールで一番味の濃い
『生力』は
フィリピン産でした。

カンボジアのビールは他にも
『バイヨン』等ありましたが
…私達にはやっぱり『アンコール』かな。

ちなみにバイヨンとは
アンコール・トムの中心に位置する
寺院跡の名称です。


それからもうひとつ
白熱灯の傘代わりの
カンボジアの漁につかう籠、
これもとある画像の中に写っていましたので
先に載せておきます。

Photo_5

もっと詳しい話をしたいところですが
今の私は建築模型作りに泣いています(笑)。

ゆっくりと、ゆっくりと
お話をしたいと思います。

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2009/01/09

ホテル・カリフォルニアを聴かせてくれたTheレストラン・シェムリアップ

「プロホック、ある?」
「ごめん、おいてない。」
「私どうしても、食べたくて。」
「食べたことあるの?」
「ううん、食べたことない。」

Hahahahaha…

「明日、お店に来れば食べさせてあげるよ。」
「本当に?」
「本当に。」

「じゃ、明日も来る!約束だよ!」
「いいよ!」


カンボジア、シェムリアップ
初めてのレストランでの
私とお店の人との会話(ただし英語)。

プロホックとはカンボジアの郷土料理で
(という言い方で正しいのかどうかわからないけれど)
魚を発酵させたもの。
(日本には生息していない魚っぽい。
例えて言えばワカサギかキビナゴに近そうな。)

元々鮒寿司の類はOKだし
アンチョビも自分で漬けるぐらいの我が家だから
どうしてもプロホックを食べてみたかった。

けれども外国人慣れしすぎのレストランで
出てくるようなプロホックはきっと
外国人向けのそつない味付けがされているだろうから

私達はどうしてもこの店の
メニューにないプロホックが食べたくなってしまった。


ほかの店でプロホックは体験したのに
次の夜
「We COME BACK!!」
と威勢の良い声をあげて同じレストランに行った。

約束通り、メニューにないプロホックを
ニコニコして出してくれた。

昨日話をしたお店の人は
開口一発
「プロホック用意してあるよ!」だし

多分普段は調理をする専門で
店頭には顔を出さないお父さんまでもが
プロホックを食べる私達の
様子を見に来ていた。


「うまっ!!!」
「おいしいね!!!」
 
先に他の店でプロホックを
抜け駆け体験してしまった私達だったけれど
このお店のプロホックはぜんぜんごまかしがなく
だからこそ余計に美味しく感じられた。

付け合わせについていた野菜類と白米を
一気に食べてしまった。

カンボジア産のビール
”アンコールビール”も
意外と濃い味で

私達はこのレストランが気に入ってしまい
夜な夜な通うこととなった。

帰国する日も空港に行く寸前まで
ここでプロホックを味わっていた。

いつもコイビトキドリの夫婦ふたりで行くから
店員さんが気を使ってくれて
お店のBGMをカンボジアの音楽から
バラード(のCDと思われる)に、変えてくれた。


1曲目はホイットニー・ヒューストンの
ボディ・ガードに使われた曲で
お店の人も気持ち良さそうに鼻歌とか歌ってる。

一歩くんが
「きっとあの人は好きなんだね、この曲。」
と笑う。

フロアを切り盛りしているのは
私たちから見ればとても若い、
多分20代前半ぐらいの男の子だ。

私達はふたりでラブラブムードになるよりも(笑)
その彼が、気持ち良さそうに口づさみながら
仕事をしている姿が微笑ましくて

決して
「カンボジアの曲のほうがいい。」
とは最後まで言えなかった(笑)。

毎晩同じCDだから
同じ順番で同じ曲が流れ、

ジョージマイケルがケアレス・ウィスパーを歌っていたりで
丁度そういう年代に違う場所で、
同じ曲を聴いていた私達夫婦には
とても懐かしく感じたりした。

毎晩
「チュガニナッ!!」(日本語訳:すごくおいしい)と
「オークン」(日本語訳:ありがとう)を繰り返し、
(共にカンボジアの公用語のクメール語)

最終日にはお店の人と一緒に写真を撮り
持って行った日本の”アロマ蚊取り線香”(アジサイの香り)
をプレゼントした。


帰ってきて。

思い出す曲は「ホテル・カリフォルニア」。

そのCDの後半に収録されていて
私達は毎晩、道路に面した部分は壁や扉のない
小さなそのお店で、

足元に蚊取り線香を置いて貰いながら
(カンボジアには日本と同じ形の蚊取り線香がある)
食事も終わった後にもう一杯アンコールビールを頼み
ホテル・カリフォルニアを聴いていた。

インテリアにもちょっとセンスを感じられる店で
元々はとても古めかしい家屋なんだけど
赤色の壁紙を貼り
白熱灯の照明器具には
カンボジアで実際使われている漁具の籠を
カサとして被せていた。

一面はフルオープンのお店だから
ある日赤いクロスの上
漁具の被せられた照明に照らされて
トカゲが居たけれど

それも美しく感じられる
不思議な店だった。

ふと、懐かしむように
ホテル・カリフォルニアが思い出された。


ホテル・カリフォルニア。

私達がまだ子供の頃の曲で
美しい曲だけど謎の曲だし名曲だし
お互いに色々なエピソードがあったかもしれないけれど

ものすごく大きな追体験をしてしまった。

あの曲を聴くたびに
1年中夏のようなシェムリアップの小さなレストランで

プロホックを食べながら
壁にトカゲの影を見ながら

ほろ酔い気分になり
お腹も満たされた頃
ビールを飲みつつ
毎晩かかっていたあの曲

多分、一生心に鮮明に焼き付く
そういう思い出を
私達はここで、作ってきたのだと思う。


一歩くんの居ない夜、
何となくホテル・カリフォルニアを聴いてみる。

日本は寒いけれど
半袖で優しい夜風に吹かれながら飲んだ
アンコールビールの味を思い出す。。。

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2009/01/01

新年明けました。

新年明けました。
帰国ほやほやのミナカミです。
今年も宜しくお願いいたします。

カンボジアでは、ケータイは使えましたが
ブログ更新はダメでした。

今朝福岡に帰って来ましたが
昨日までは半袖を着ていたのに今日は雪
なんだか不思議な気分です。

これから宮崎へ向かうので
旅の色々はまた後日ということで
とりあえず一枚写真をアップしておきます。

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