家族
仕事で大残業して
ぐたぐたに疲れて帰ってきて
それでも私の抱えている
家族の問題をひとつ、オールクリアにして
私の夫はベッドにも辿り着けず
TVの前で口を開けて眠っている。
「忙しいから後で」
40間際って、日々の生活が
いつもそんなもんだと思うけれど
隣で口を開けている人は
ぎりぎりの時間の中でそれでも
ぎりぎりの私をこんな風に
簡単に救ってくれる。
何でもしてって言わない。
毎日笑ってとも言わない。
けれども
やっぱり、この人が
つまり私の「家族」なんだなって
再確認する瞬間でもあった。
「家族」ってなんだろう。
ぎりぎりの中で
まだその答えは漠然としか出ていないけれど
色々な経験の中で
私の夫は私のかけがえのない家族であることを
唯一無二の家族であることを、認識している。
愛知ではふたりきりの家族。
その相手に対する責任は重いけれど
根底には愛があるから
きっとこの先も大丈夫。
「ねーベッド行こ。」の呼びかけにも
夫は私の首に手を回すまでは頑張ってみても
そこから先までは頑張れない。
相変わらず口を開けて眠っている。
手足の長い人だから
気がつくと私の足元まで
侵食しながら部屋の中で大きく眠っている。
子どもの頃、血族は違うということを
嫌というほど教え込まれたけれど
それは必ずしもうんとは言えない。
全く違う土地で育ってきた
全く結びつきのない私達の
絆ということばでも違和感のない
今の毎日。
色々な答えがありそうなところだけど
きっとこれが私の真実。
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